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日光角化症への新治療法、従来法に劣らず

日光角化症に対する新しい治療法の非劣性試験の結果が10月26日、「British Journal of Dermatology」オンラインに掲載された。

額および頭皮の日光角化症に対する光線力学的療法では、欧州の認可プロトコルで広く使用されているAktilite CL 128ライト(ガルデルマ社製)による治療法が標準的な『治療として選ばれている。しかしこの治療法では、照射時の疼痛および治療領域に対してライトの適応能力が不十分であることが指摘されている。今回、新規に開発された、発光織物を用いた装置による照射プロトコル(Flexitheralight法)と、Aktilite CL 128ライトによる従来治療法を比較。新規治療法の可能性を無作為化第2相試験で探った。

その結果、3カ月時のFlexitheralight法による病変の完全消失率は従来治療法に非劣性を示した(66.0% vs. 59.1%、絶対差6.9%、95%CI -0.6%-14.5%)。患者報告による疼痛はFlexitheralight法で従来治療法に比べ有意に少なかった(平均±標準偏差0.4 ± 0.6 vs. 5.0 ± 2.6、P<0.0001)。Flexitheralight法は顔や頭皮への日光角化従来治療法に対して、有効性において非劣性、忍容性において優越性を示した。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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