脱毛治療の低用量経口ミノキシジルの安全性を確認

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2021.03.26

国際部

抜け毛治療での低用量経口ミノキシジル治療の懸念である全身性副作用の潜在的リスクを検討した論文が2月24日、「Journal of the American Academy of Dermatology」オンラインに掲載された。

平均年齢43歳の脱毛症患者1404人(女性943人、男性461人)を対象とした後ろ向き多施設試験を実施した。患者のうち1065例で低用量経口ミノキシジルの用量を漸増し、解析可能症例として全2469例を含めた。

その結果、最も頻度の高い副作用は多毛症(15.1%)で、14例(0.5%)では治療が中止された。全身性の副作用は意識朦朧(1.7%)、体液貯留(1.3%)、頻脈(0.9%)、頭痛(0.4%)、眼窩周囲浮腫(0.3%)、不眠(0.2%)などで、29例(1.2%)が投薬中止に至った。致死性の副作用は認められなかった。低用量経口ミノキシジルは脱毛症治療として良好な安全性プロファイルを有し、全身性副作用の頻度は低いことが示された。

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