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肥満者における報酬刺激としての食品の匂い

肥満者と正常体重者の報酬刺激としての食品の匂いを検討した論文が4月28日、「Obesity」オンラインに掲載された。

食品の匂いは、食品の品質とエネルギー密度、および食品固有の食欲と消費を指示する強力な刺激として機能する。今回の研究では、肥満者を対象に、高エネルギー密度または低エネルギー密度の食品に関連する匂いに反応した肥満関連の脳の活性化を調査しました。

肥満(BMI30超)の参加者17人(男性4人と女性13人)と正常体重(BMI25未満)の21人(男性9人と女性12人)が機能的磁気共鳴画像スキャンを受け、チョコレート(高エネルギー密度の食品)とキュウリ(低エネルギー密度の食品)による臭気刺激テストを行った。参加者の嗅覚と味覚の機能は、それぞれ「スニフィンスティック」と「テイストストリップ」テストで評価された。その結果、正常体重の参加者と比較して、肥満の参加者は、臭気感受性(フェニルエチルアルコール)が低く、臭気識別能力が低下していた。また、肥満の参加者では、チョコレートに反応する大きな脳活性化を示した。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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