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運動とリラグルチド併用で健康的に減量維持

減量後のリバウンドに対する運動とリラグルチドの併用による効果を検討した論文が5月6日、「New England Journal of Medicine」オンラインに掲載された。

今回の研究では、低カロリー食を8週間摂取後の195人(平均減量13.1kg)を、中・高強度の運動プログラム+プラセボ(運動グループ)、リラグルチド(3.0mg/日)+通常の活動(リラグルチドグループ)、運動プログラム+リラグルチド(併用グループ)、プラセボ+通常の活動(プラセボグループ)の4グループに無作為化して1年間の試験を行った。

その結果、低カロリー食を8週間摂取した後、195例で体重が平均13.1 kg 減少した。1年の時点で、プラセボグループに比べ実治療グループで体重減少量が多く、プラセボグループとの差は、運動グループ-4.1kg、リラグルチド群 -6.8kg、併用グループ-9.5kgだった。併用グループは運動グループと比較して大幅な体重減少が得られたが(差-5.4 kg)、リラグルチドグループとの比較では差は大きくなかった(差-2.7kg)。併用グループでは体脂肪率が3.9パーセントポイント低下し、運動グループ(-1.7パーセントポイント)およびリラグルチドグループ(-1.9パーセントポイント)の約2倍低下した。併用グループのみ、糖化ヘモグロビン値、インスリン感受性、心肺フィットネスの改善が認められた。リラグルチドグループでは心拍数上昇と胆石症が併用グループより多かった。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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