化膿性汗腺炎の有病率を調査
2021.05.28
国際部
化膿性汗腺炎の有病率を調査した研究結果が5月26日、「JAMA Dermatology」オンラインに掲載された。化膿性汗腺炎は、毛包の炎症および閉塞を起因とする慢性炎症性皮膚疾患である。再発を繰り返すため瘢痕化することが多いが、化膿性汗腺炎の有病率に関するデータは不足している。
今回の研究では、PubMed、Cochraneレジストリ、ClinicalTrials.govなどに登録された文献に系統的レビューとメタ回帰分析を行い、化膿性汗腺炎の有病率を推定した。定性分析の対象として17の研究が特定され、うち16の研究で定量的評価を実施した。定量的評価では有病率は0.40%となった。臨床サンプルに基づく研究の有病率は1.7%、人口ベースの研究に基づく研究の有病率は0.3%と、差があった。