カットした髪で流出事故の油を除去 英で環境保護の取組み拡大
2021.08.10
編集部
AFPBB Newsなどは8月7日、イギリス各地の美容師らが、カットした髪を利用して、タンカー事故などで流出した油の除去やコンポストづくりに役立てるなど環境保護の取り組みに参加していると報じた。
油の除去方法は至って簡単で、髪の毛を詰めた綿の網袋で油の浮いた水面を拭うだけ。専門家によると、髪の毛1kg当たり最大8リットルの油を吸収できるという。
同ニュースでは、髪の毛を使ったフィルターのアイデアは米国で生まれ、実際の災害でもすでに試験済みだとしている。
2020年、インド洋の島国モーリシャス沖で発生した、日本のタンカーの座礁による燃料流出事故がその一つという。
もう一つの利用方法であるコンポストは、髪に豊富に含まれている窒素が理想的な発酵促進剤となる。
また、持続可能性を追求する美容師の団体「グリーンサロンコレクティブ(Green Salon Collective)」は、この取り組みモデルを欧州全土に広めたいとしている。