カウンセリングによるサロン専売品をECに転換 美容室の負担減らす
2021.09.6
編集部
頭髪化粧品などを手がける中野製薬株式会社(京都市山科区/代表取締役社長:中野孝哉)は9月1日、サロン専売品を販売するEC事業「NAKANO ONLINE STORE(ナカノオンラインストア)」を開始したと発表した。
これは、同社が取り扱うヘアケアやスタイリング料などのサロン専売品を、従来の美容師のカウンセリングによる顧客への直接販売から代理店を通じてのECに転換するものだ。
これにより美容室が直接販売を行う際の商品在庫の確保や管理、販売オペレーションの整備が不要となる。同時に顧客もリピート購入が容易になる。
オーダーから納品までの流れは、一般のECと変わらない。ユーザーは同ECにアクセスして商品を選択、クレジットカード決済代行会社を経由してEC運営代理店が同社に注文手続きをして、直接発送してもらうという仕組みだ。
この際、商品代金は決済代行会社を通して登録の美容サロンに一度入金される。その後商品の仕入れ代金や同EC利用に伴い発生する費用等は、代理店を通じて決済する。
さらに詳しくいえば、商品購入は次のような流れになる。
ユーザーはまず、ナカノオンラインストア登録の美容サロンでカウンセリングを受けてもらい、サロンから発行される「NOSカード」を通じてナカノオンラインストアに登録する。
それによりユーザーは、オンラインで商品を注文・購入することができるようになる。商品は、同社工場から出荷し、ユーザーへ直接配送する。
同社はこのECサイトについて「本ECをサロン様にご活用いただくことで、店販商品販売における業務の効率化をもたらすとともに、弊社商品を利便性高くお買い求めいただける環境を整えることでリピート購入の増加を促進し、収益の向上に貢献します」と語っている。