ボディショップ、ブラジルのEmporio Body Store買収
2013.10.21
編集部
仏ロレアル傘下のボディショップは、ブラジルの大手ボディケア販売Emporio Body Store(エンポリオ・ボディ・ストア)の株式の51%を取得したと発表した。今後、株式保有率をさらに増やす方針で、2019年までに80%に増加するオプションも検討中。今回の買収はブラジルの反トラスト委員会(CADE)の承認の対象となり、年内に完了する必要がある。
エンポリオ・ボディ・ストアは、トビアス・チャナン氏がエッセンシャルオイルとバターの手作り石けんの販売を1997年に開始したことが原点になる。ボディケア、スキンケアなどの美容製品の開発を順調に進め、フランチャイズ方式の店舗展開でビジネスチャネルを拡大した。現在はブラジルの58都市で130の販売拠点とオンラインショッピングを運営している。2012年の売上は20百万レアル(約7百万ユーロ)を計上。
創業者のチャナン氏は、最高経営責任者として経営を続投する。リオデジャネイロにあるロレアル・ブラジルの研究センターでボディショップの厳格な品質基準に沿って、ブラジルの消費者のための新しい製品開発を強化する戦略を打ち出している。
ブラジルは人口2億人で一人当たりのGDP(国内総生産)は1万2100米ドルの中南米最大の経済国に成長している。国内の美容市場は拡大傾向にあり新興国市場の中でも注目されている。仏最大手ロレアルの中南米での攻めの態勢から今後も目が離せない。