9割が事前に試してから化粧品を購入したい お試しなし購入の失敗も9割が経験
2021.10.21
編集部
株式会社アイスタイル(東京都港区/代表取締役社長兼CEO:吉松徹郎)は10月14日、「化粧品/コスメの二次流通市場」に関する共同調査の結果を発表した。
これは、2020年2月に株式会社メルカリ(東京都港区/代表者:山田進太郎)と締結した包括連携協定の一環として、化粧品/コスメの二次流通市場がもたらす一次流通市場への影響を明らかにしようとしたもので、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター准教授山口真一氏と実施したものだ。
また、同調査の中では、その背景にある化粧品購入における生活者心理や、二次流通市場において新型コロナウイルスが生活者に与えた影響などを紐解くため、@cosmeのプロデュースメンバーである18~69歳の女性13,800名を対象に、二次流通での化粧品購入に関するアンケート調査を実施いたした。
以下、その結果概要について記述する。
調査はまず、化粧品購入における生活者心理について尋ねた。具体的には、普段の「化粧品や美容」についての行動や考え方について当てはまるものをそれぞれ5段階で聴取した。
その結果、「人気な商品であっても自分に合うかどうかは分からない」という選択肢に対して、ほぼ全員が「そう思う/ややそう思う」と回答し、「化粧品を買うときは、サンプルやテスターを試してから購入したい」という選択肢に対しても、9割が「そう思う/ややそう思う」と回答した(グラフ1『@cosme』調べ)。
次に、テスターやサンプルの使用と、化粧品購入の関係について聴取したところ、9割が「事前にテスターやサンプルで試すことができず、購入を躊躇したことがある」と回答した(グラフ2『@cosme』調べ)。
3番めに、事前にテスターやサンプルなどで試すことができず、化粧品を購入して「失敗した・後悔した経験」の有無について聞いたところ、約9割が「経験がある」と回答した。
実際に購入を躊躇したアイテム、失敗した・後悔したアイテムについて聞いてみると、共に肌に触れる面積の広いアイテムであるスキンケア、ベースメイクの割合が高い結果となった(グラフ3『@cosme』調べ)。
続いて、調査では二次流通の利用実態について調べた。具体的には、フリマアプリやオークションサイト、メルカリ、楽天フリマ(フリル)、PayPayフリマ、ヤフオクなどを利用したことがあるか聴取した。その結果、5割強がこれら二次流通での購入経験があると回答。さらに、購入経験者のうち5割強が化粧品の購入経験があると回答した(グラフ4『@cosme』調べ)。
そしてその理由を聞くと、最も多かったのは「少しでも安く買いたいから」であり、次いで「その化粧品を試したいから(試し買い)」が挙げられた(グラフ5『@cosme』調べ)。
また、新型コロナウイルスが生活者に与えた影響についても調査した。これについては、新型コロナの感染拡大によって、買い物の仕方(買う場所や買い方、買う頻度)に変化はあったかをそれぞれ5段階で聴取した。
その結果、化粧品、ファッション、食品、日用品、家具・インテリアの中で化粧品が最も買い方に「変化があった/やや変化があった」とする比率が高い結果となった(グラフ6『@cosme』調べ)。
そのうち最も多く挙げられたのは「店頭で化粧品のテスターを使うことが減った」であり、化粧品の買い方に何かしらの変化を感じた人のうちの7割強であった。また半数弱が「店頭で化粧品のサンプルを手にする機会が減った」と回答した(グラフ7『@cosme』調べ)。
そこで、新型コロナ終息後も店頭でのテスター使用は躊躇するアイテムを聞いたところ、メイクアップ、ベースメイクカテゴリーの比率が高く、スキンケアにおいても「終息後も躊躇すると思う」との回答が5割を超えた(グラフ8『@cosme』調べ)。
なお、今回の共同調査の詳細については、https://about.mercari.com/press/news/articles/20211014_cosmesurvey/で閲覧することができる。