レーザー脱毛のための安全で効果的なデバイス追及の過程で検討対象となった、新しい多波長レーザー装置の安全性と有効性を検討した後ろ向きコホート研究の結果が10月25日、「Journal of cosmetic dermatology」オンラインに掲載された。

フィッツパトリック皮膚タイプがIIIおよびIVの成人18人（男性6人、女性12人）を対象に、複数波長（810nm、940nm、および1064nm）レーザーデバイス（Primelase、Coccoon Medical社）で脱毛治療を実施した。被験者は、6～8週間の間隔で最大7回の治療を受け、最後の治療セッションから6か月間追跡された。治療前後の臨床写真が2人の独立した皮膚科医による有効性を評価するために使用された。評価にはグローバル美的改善スケール（GAIS;スケール0 [改善なし]から4 [優れた改善; 75％以上の脱毛]）を採用した。参加者の満足度は、1（満足していない）から5（非常に満足している）のスケールで評価された。

その結果、GAISの平均脱毛量スコアは4点中3.6点だった。被験者の満足度は高かった（平均4.5点）。治療中の軽度、一過性の不快感を除いて、有害事象は報告されなかった。多波長レーザーで用いることにより安全で効果的に脱毛できることが示された。