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ニキビ痕修復に効果の天然植物エキス配合ゲルを開発

3種の植物成分を配合したニキビ治療用ハイドロゲルの有効性と安全性を調査した結果が11月2日、「Oxidative Medicine and Cellular Longevity」オンラインに掲載された。

新しく開発されたニキビ治療ゲルは、3種の天然植物成分とゼラチンおよびカルボキシメチルセルロース(CMC)を用いて生体適合性のあるジェル状に調整。Green tea leaves(緑茶の葉)は85~95度のお湯で抽出し、茶葉1kg当たり湯5リットルの割合で固形分5.0%の液体を抽出し、ろ過したものを使用した。P. emblica fruit(油柑)は-35度で10~12時間凍結後、6度で35時間乾燥させたものを、湯で抽出して使用した。Zingiber officinale Rosc(生姜)は低温乾燥後滅菌したものをろ過して使用した。

物理化学的特性は、フーリエ変換赤外分光法(FTIR)、熱重量分析(TGA)、レオメトリーおよび走査型電子顕微鏡(SEM)で評価し、いずれの結果も良好な機械的および形態学的特性を示した。また、優れた抗酸化および抗炎症特性とさまざまな利点を示し、保湿能力、創傷滲出液の吸収および生体適合性に優れ、潜在的な創傷被覆材として機能することも確認された。臨床試験の結果、ほとんどの患者に中~高程度の治癒率が見られ、24人中4人(16.67%)で80%を超える回復面積比が確認された。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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