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ワセリンの持続可能な代替品に植物油が有望

スキンケア製剤中のワセリンの持続可能な代替品としての植物油を検討した試験結果が1月17日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンラインに掲載された。

今回の研究は、スキンケア化粧品の皮膚軟化剤として使用されるさまざまな植物油の密封性能(occlusive performance)を、合成皮膚軟化剤のワセリンとの比較分析を通じて評価。試験では健康な成人女性ボランティア80人を対象に、参加者の前腕で経皮水分蒸散量(TEWL)を、皮膚軟化剤を15分、2時間および6時間時のワセリンまたは植物油を適用する前後に測定した。

その結果、植物油の皮膚への密封効果が認められた。ワセリンとの比較で、植物油は高い即時皮膚密封効果は示さなかったが、ほとんどの植物油は6時間後の測定でワセリンに匹敵する皮膚密封性能を示した。植物油は合成皮膚軟化剤の持続可能な代替品として使用でき、スキンケア製剤に使用されているワセリンとの置き換え剤として有望と結論された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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