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ニキビ患者への鍼灸治療は効果薄

尋常性ざ瘡(ニキビ)の症状と生活の質の改善における鍼灸の有効性を検討した無作為化偽鍼灸対照試験の結果が4月18日、「Acupuncture in medicine : journal of the British Medical Acupuncture Society」オンラインに掲載された。

今回の試験では参加者を1対1に無作為化し、24週間の追跡期間を伴う4週12回の鍼灸または偽鍼灸の治療を行った。主要評価項目は、治療完了時の皮膚疾患特異的生活の質尺度Skindex-16の合計スコアのベースラインからの変化とした。副次評価項目は、Skindex-16サブスケールスコア、皮膚科生活の質指数(Dermatology Life Quality Index)スケールの合計スコア、総病変数と炎症性病変数、およびかゆみと痛みの評価のための視覚的アナログスケールスコアが含まれていた。

その結果、4週目のSkindex-16感情サブスケールを除いて、治療後の4週時および追跡期間の16週と28週で、評価項目に統計的に有意なグループ間差はなかった。どちらのグループでも重篤な有害事象の発生はなかった。鍼灸治療は、中等度または重度のニキビ患者の症状を効果的に緩和したり、生活の質の改善をもたらすものではないということが示された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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