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傷跡を受け入れることでメンタルヘルスが向上

アメリカでは5月がMental Health Awareness Month(メンタルヘルス啓発月間)とされており、米医薬品会社Medermaは、10日、傷跡がメンタルヘルスにどのように影響するか調査した結果を発表した。これによると、アメリカ人の81%が傷跡や欠陥を恥じている一方、体に目立つ傷跡をもつ人の68%が、傷跡により力を与えられていると感じ、80%が独特だと思っていた。

同社は、調査会社One Pollに委託して18歳以上の2000人のアメリカ人を対象にオンライン調査を実施した。にきび(30%)、ストレッチマーク(29%)、手術痕(28%)を持っている回答者は、長い間不安を感じていたと答えた。他の人がどう思うかについて神経質になっている人のほぼ60%は、他の人が自分の傷跡に気付くのではないかと心配していると回答した。同様の割合(56%)で自分の傷が他の人にどのように見えるかについて気になっていることも明らかになった。

目に見える傷のある人の86%は、傷をどのように受けたかについての話を共有することに満足しており、78%が自分の話をした後、感情的に楽になったと回答している。38%は同様の傷跡/欠陥のある人からのアドバイスで精神的および感情的に治癒できたと回答。これらの結果より、傷跡を受け入れることでメンタルヘルスが向上することが示唆された。自信を向上させる要素についての設問では、回答者は、顔やヘアカット(52%)、天気の良い日(50%)、褒め言葉(46%)などが効果的と感じている。また、多くの回答者は、セレナゴメスの腎臓移植瘢痕(21%)やシールの狼瘡瘢痕(21%)など有名人の瘢痕に触発されたと回答している。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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