グローバルリサーチ会社 Research And Marketsは、世界の健康食品市場は2026年には１兆米ドルに達するという予測をこのほど発表した。同市場は2020年に7331億米ドルと推定されており、2020年から2026年の分析期間中に6％の年平均成長率(CAGR)で成長すると予測されている。

有料レポート「Health and Wellness Foods – Global Market Trajectory & Analytics」の中で、先進国と発展途上国の両方で、とりわけ肥満レベルの上昇が際立ち、喘息、糖尿病、血圧などの慢性疾患の発生率の上昇により、健康とウェルネスの食品への注目が高まっていると指摘している。さらに、新型コロナウィルス感染症の拡大により免疫反応を改善するために世界の消費者は健康食品の消費を増加させており、専門店のほか通常の店での自然食品および有機食品の入手可能性の増加も市場を牽引すると予測している。

地域別でみると、米国の健康食品市場は、2021年に2791億米ドルと推定されており、現在、世界市場で35.33％のシェアを占めている。ヨーロッパ市場ではドイツが堅調に成長すると予測されており、分析期間中に約4.3％のCAGRで成長する見通し。中国は、分析期間を通じて8.3％のCAGRと高成長が予測されており、2026年に1246億米ドルに達すると予測されている。他の注目すべき地理的市場に日本とカナダが入っており、分析期間中にそれぞれ4.2％と5.8％で成長すると予測されている。