皮膚疾患に対するオゾン療法
2022.06.9
国際部
さまざまな皮膚疾患に対するオゾン療法の有効性と安全性を評価したレビューの結果が5月の「Journal of Clinical and Aesthetic Dermatology」掲載された。
2020年12月から2021年3月に公開された、オゾン療法を検討した無作為化および非無作為化臨床試験326件の記事が特定され、最終的に17件の記事(被験者643人)が系統的レビューの対象となった。効果が検討された皮膚疾患にはにきび、皮膚炎、乾癬、全身性硬化症、ヘルペス、老化、潰瘍、および皮膚瘢痕があった。
その結果、オゾン療法は、いくつかの皮膚疾患に対して有望であるように思われた。ただし、このレビューに含まれる記事には方法論的な制限があり、安全な治療の確かな証拠を十分に示していなかった。皮膚疾患へのオゾン療法においてより良い基準と安全性を達成するために、より良い方法論的基準と副作用のより長期的な評価を伴う研究を今後実施する必要があると示唆された。