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缶飲料のビスフェノールAで血圧上昇

ビスフェノールAは、主にポリカーボネート、エポキシ樹脂と呼ばれるプラスチック原料として使用される化学物質。近年の研究で、極めて低量で動物の胎児に影響が見られたことから、人間の妊婦・胎児への影響が懸念されている。成人のビスフェノールAの曝露は主に缶詰からと言われており、金属の腐食を防ぐために缶の内側に張られるフィルムやコーティングがその溶出因となっている。

12月8日「Hypertension」オンライン版に発表された論文では、ビスフェノールAでコーティングされている缶飲料を飲んだ後に、血圧が上昇したことが報告された。

試験の参加者は60歳以上の60人で、同じ飲料をガラス瓶と缶で飲んでもらい、2時間後の尿中ビスフェノールA濃度、血圧、心拍変動を測定した。その結果、ガラス瓶で飲んだ群に比べ、缶で飲んだ群の方の血圧が最大4.5mmHgと大きく上昇していた。心拍変動のパラメータは、統計的に有意な差を示さなかった。最近、レトロでエコなパッケージとして注目されているガラス瓶だが、身体への影響の少なさでも注目されるか?

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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