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イソトレチノイン治療中の臨床検査モニタリング項目を特定

ニキビ治療薬イソトレチノイン(日本未承認)使用時に推奨される臨床検査項目特定のコンセンサス研究の結果が6月15日「JAMA Dermatology」オンラインに掲載された。

ニキビに関する臨床および研究専門家の国際コホート(22人)で、イソトレチノイン使用時の臨床検査モニタリングについてコンセンサス確立のための調査を実施。修正電子デルファイプロセスを用いた4回の無記名電子調査を実施し、コンセンサスが得られた(合意70%以上の)臨床検査項目を特定した。参加者は、ニキビに関する専門組織および研究に参加している国際委員会認定皮膚科専門医を任意ベースで選択した。

その結果、コンセンサスを得られたのは、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)の治療開始前1カ月以内(合意89.5%)、最高用量時(89.5%)に測定、毎月(76.2%)、治療終了後(73.7%)の測定なし。トリグリセリドでは治療開始前1カ月以内(89.5%)、最高用量時(78.9%)の測定、毎月(84.2%)、治療終了後(73.7%)の測定なし。全血球算定および基礎代謝パネルパラメータの測定は必要なしで合意し(いずれも70%超)、γ-グルタミルトランスフェラーゼ(78.9%)、ビリルビン(81.0%)、アルブミン(72.7%)、総タンパク(72.7%)、低比重リポタンパク(73.7%)、高比重リポタンパク(73.7%)、およびC反応性タンパク(77.3%)の測定も必要ないというコンセンサスが得られた。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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