食品のカリウムとリンの含有量を減らす簡単な方法
2022.07.13
国際部
食品に含まれるカリウムとリンを減らすための簡便な方法を検討した結果が7月5日、「Journal of renal nutrition : the official journal of the Council on Renal Nutrition of the National Kidney Foundation」オンラインに掲載された。腎臓病患者にとっては、カリウムやリンの過剰摂取は心停止や動脈硬化を促進するため、制限が必要とされている。
今回の研究では、ブラジルの食事で一般的な20種類の食品を対象とした。食品を沸騰させた脱イオン水に5~10分間浸し、カリウム含有量は炎光光度法、リン含有量は可視紫外線分光光度法で計測した。
その結果、食品を浸すことでカリウムとリンが減少することが確認された。牛肉、緑の葉物野菜、穀物のカリウム削減量は40~49%、鶏肉、魚、非葉物野菜ではは30~39%、塊茎では10~20%だった。穀物と豆のリンの削減量は30~39%、葉物野菜では20~29%、牛肉、鶏肉、魚では10~20%だった。