仏ロレアルグループ、北アジア地域の5市場でカーボンニュートラルを達成
2022.07.25
国際部
仏化粧品会社ロレアルグループは、22日、北アジア地域の5市場((中国本土・日本・韓国・香港・台湾)においてすべての事業所、工場、流通センター、リサーチ&イノベーションセンターにおけるカーボンニュートラルを達成したと発表した。気候変動という差し迫った脅威と闘うグループの取り組みにおける重要なマイルストーンとなる。
同グループは、カーボンニュートラルの達成という目標を達成すべく、北アジア地域の各拠点において、次のようなダイナミックな施策と多様な戦略的アプローチを採用してきた。
中国本土と韓国では、再生可能エネルギーの発電設備設置による二酸化炭素排出量の削減が、全体的な取り組みに重要な役割を果たした。蘇州にあるロレアルのBeautyCos工場では、2015年から、敷地内のソーラーパネルで、毎年120万キロワット(kWh)の電力を発電し、蘇州にあるロレアルの配送センターに設置された屋上ソーラーパネルは、2019年以来、440万kWhの電力需要の100%を供給している。
御殿場にある日本工場には、再生可能エネルギーを利用した新しい電気ボイラーが導入された。日本ロレアルは、リサーチ&イノベーションセンター、オフィス、工場において、「グリーン電力証書」「グリーン熱証書」による取組みに参画することにより、カーボンニュートラルを達成した。
ロレアル台湾は、地方自治体および商業ビルオーナーと電力購入契約を結び、再生可能エネルギーへの取り組みを行なった。これは台湾市場で初の試みで、これにより、同社は2021年後半にカーボンニュートラルを達成できた。
ロレアル香港は、エネルギー効率化対策の実施、LED照明の導入によるエネルギー消費量の削減、オフィスでの再生可能エネルギーの調達により、2020年にカーボンニュートラルを達成した。