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カボチャの種に多くの機能性成分

機能性食品としてのカボチャ種子油の可能性を検討した論文が7月29日、「Comprehensive Reviews in Food Science and Food Safety」オンラインに掲載された。

健康に有益な食品の探求の過程で、現在は何世紀にもわたって地方で使用されてきた食材に関心が高まっている。これらの食材のひとつに、料理や伝統医学で使用されてきたパンプキンシード オイルがあり、最近のデータでは、製薬業界や化粧品業界での使用も増加している。さらに、いくつかの情報源からは、カボチャの種に多くの機能性成分が含まれていることが示唆され、潜在的な機能性食品とも呼ばれている。しかし、パンプキンシード オイルの生産プロセスは、これらの成分の含有量に影響を与える可能性とその生物学的活性に影響を与える可能性が懸念されている。

今回のレビューでは、機能性食品成分としてのパンプキンシード オイルの可能性を探る科学的データを要約することに焦点を当て、化学組成、植物化学成分、生物活性、安全性および生産プロセスと現在の使用の概要をまとめた。パンプキンシード オイルに含まれる健康に利点のある主な植物性化学物質は、ポリフェノール、植物エストロゲン、および脂肪酸であり、カロテノイド、スクアレン、トコフェロール、およびミネラルも健康上の利点に寄与する可能性がある。in vitroで実施された多くの研究からは、パンプキンシード オイルには抗酸化作用と抗菌作用があることが報告された。臨床研究では、パンプキンシード オイルが閉経期の女性の心血管系の問題や性ホルモンの不均衡に関連する病気の治療に有益である可能性があることも示された。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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