パッケージ業界のデジタル化は持続可能性より必須要因
2022.11.28
国際部
イギリスの調査会社Global Dataは、2日、包装業界にとって持続可能性の追求よりもコスト削減のためのデジタル化が重要課題になっているという調査結果を発表した。世界の消費財包装業界は、2020 年のパンデミック中に 1.0% 減少した後、2021 年には 4.1 兆を超える包装ユニットに回復したが、2022年のインフレの影響により、一部の企業はデジタル化への戦略的焦点のシフトが必要になる可能性があると指摘した。
同社の2022年第3四半期の消費者調査によると、世界の消費者の 90% が、インフレが家計に与える影響を懸念していると回答しており、これが購入決定における避けられない要因であることを示唆するという。包装会社は、サプライ チェーンのコスト上昇と消費者の購買力の低下の両方からプレッシャーを感じている。中間でコストを削減するためにできる限りのことを行う必要があり、このため、必然的にデジタル化に依存するようになる。
Global Data の上級消費者アナリストJenny Questier氏は、 「デジタル化の最も簡単な方法は、倉庫管理やフロントエンド計画などの単一のビジネス プロセスから始めることです。サプライチェーンのすべての段階で自動化が進むことで、回復力が向上し、混乱のリスクが軽減され、企業が将来的にコストと供給を適切に管理できるようになります」と述べている。