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ニキビ治療薬で月経不順

月経周期に対するニキビ薬イソトレチノインの影響を検討した横断研究の結果が11月10日、「Clinics and Practice」オンラインに掲載された。

ニキビへのイソトレチノイン治療中の月経不順(無月経含む)は、妊娠の可能性など健康状態に大きな不安をもたらす。今回の研究は、イソトレチノイン治療中の15歳から45歳の女性を対象に、イソトレチノイン治療が月経周期におよぼす影響を評価することを目的とした。

その結果、規則的な月経周期が確認されている被験者のうち、10.4%に薬剤開始後の月経周期の不順が認められた。イソトレチノイン治療を受けた女性で最も多く報告された月経不順は無月経だった。独身女性、イソトレチノイン治療期間が10~12か月間、ホルモン避妊薬を同時に服用した女性は、いずれもそれ以外の被験者に比べて月経不順を起こすリスクが統計的有意に高かった。イソトレチノインが女性ホルモンのアンバランスに影響を与え、それによって月経不順に影響を与えるメカニズムはまだ十分に解明されておらず、さらなる臨床試験で明らかにする必要があることが示唆された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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