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ニキビ痕へのポリ-DL-乳酸皮内注射は安全で効果的

ニキビ痕に対するマイクロニードル フラクショナル ラジオ波を使用したポリ-DL-乳酸(Poly-d, l-Lactic Acid)の皮内注射の効果を評価した試験結果が12月1日、「Dermatologic Surgery」オンラインに掲載された。

両頬にニキビ痕の残る患者を対象に、マイクロニードル フラクショナル ラジオ波を使用してポリ-DL-乳酸の皮内注射を4週ごと合計4回施行した。患者患部は各セッションの前にニキビ痕の等級付けシステムを使用して評価され、同時に患者本人による治療満足度でも評価した。同意の得られた2人の患者でセッションの前後に上腕の皮膚生検を施行し、組織学的評価も行った。

その結果、最後のセッション後、満足度を評価するためのニキビ痕グレーディング (échelle d’évaluation clinique des cicatrices d’acné) スケールおよびビジュアル アナログ スケールは、最初の評価との比較で改善を示した。組織学的評価では5か月の治療後に、PDLAの生分解とコラーゲンおよび弾性繊維の増加が観察された。マイクロニードル フラクショナル ラジオ波を使用してポリ-DL-乳酸の皮内注射は、ニキビ痕への副作用の少ない効果的な治療法であることが示唆された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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