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肌老化へのレチノール高濃度で効果高い

中年女性に対するさまざまな濃度のレチノールの有効性と効果率の違いに関する長期研究の結果が12月27日、「Archives of dermatological research」オンラインに掲載された。

レチノールはアンチエイジングの局所適用に広く使用されているが、さまざまな濃度のレチノールの有効性と効果率はほとんど分析されていない。今回の研究では40~59歳の韓国人女性72人を対象に、さまざまな皮膚パラメーターに対する1500~6600IUのレチノール濃度の有効性と効果を比較した。研究ではレチノールを24週間使用した。加齢評価は目尻のしわ、額のしわ、ほうれい線、真皮密度、弾力性を測定項目とし、肌色評価は肌の明るさ、黄色度、赤みの標準偏差を測定項目とした。評価効果は、0、2、4、8、12、および24週で測定した。肌のキメは肌のざらつきや毛穴などで測定し、肌のバリア機能は水分・皮脂・落屑で評価した。

その結果、低濃度のレチノール(1500~2500IU)は、高濃度(3300~6600 IU)に比べて、肌の色、明るさ、弾力性に有意に高い効果があり、肌の明るさと弾力性の改善速度が速かった。また、高濃度のレチノールはしわ、真皮密度、毛穴への効果も有意に高く、しわ、肌のキメ、毛穴、落屑の改善速度も速かった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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