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ニコチンアミドリボシドはヒトの腸内微生物組成に影響せず

食餌性ニコチンアミドリボシド補給が腸内微生物に影響するかを検討した結果が4月3日、「Npj aging」オンラインに掲載された。

ビタミンBの一種で、抗老化作用が期待されているニコチンアミドリボシド補給が腸内微生物叢の組成に及ぼす影響をラット、マウス、およびヒトで調査した。

その結果、ラットではニコチンアミドリボシドは体脂肪量を減少させ、エネルギー吸収を増加させ、特定のバクテリアファミリーの存在量はニコチンアミドリボシド補給量に反応して増加した。ただし、ニコチンアミドリボシドはヒトの糞便微生物叢を変化させなかったが、マウスでは特定の細菌種の存在量がニコチンアミドリボシド補給に応答して変化した。この研究は、経口ニコチンアミドリボシドはラットとマウスの腸内微生物叢を変化させるが、ヒトでは変化させないこと、およびニコチンアミドリボシドがラットの体脂肪量の増加を抑制し、高脂肪食を与えられたマウスでは脂肪とエネルギーの吸収を増加させることを示唆している。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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