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肥満者の体重管理にセルフモニタリングアプリが効果

過体重や肥満者の標準治療にスマホアプリを併用することで体重や心血管代謝の改善に効果が見られるかを検討した結果が4月18日、「Journal of Medical Internet Research」オンラインに掲載された。

セルフモニタリング スマートフォン アプリと対人による健康指導(標準治療)のそれぞれが体重管理に有用であることが認められている。今回の研究では、この2つを組み合わせた場合の結果を検証した。2022年6月9日までに公開された関連論文を8つのデータベース(Embase、CINAHL、PubMed、PsycINFO、Scopus、コクラン ライブラリ、および Web of Science)で検索し、14の論文(対象者計2478人)を特定。系統的レビューとメタ解析を実施した。

その結果、アプリと健康指導の併用で、体重減少が2.15kg、胴囲減少が2.48cm、トリグリセリド値改善は0.22mg/dL、糖化ヘモグロビン改善は 0.12%、および1日当たりの総カロリー消費量の減少は128.30kcalとなった。しかし、BMI、血圧、体脂肪率、コレステロール、身体活動には併用による効果はなかった。併用による介入は、体重や胴囲の減少効果を改善する可能性が示されたものの、追加の利点を調べるにはさらに研究が必要であると研究者は述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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