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Z 世代が美容業界のルールブックを書き換える

米リサーチ会社Gen Z Planetは、4月18日、 Z 世代が美容業界に及ぼす影響についての調査結果を発表した。影響力のある美容消費者は、美しさを再定義しており美容業界のルールブックを書き換える可能性が示唆された。

同社は、2022年に16歳〜24歳の1178人を対象に美容消費について意識調査を実施した。66%が毎日スキンケア製品を使用していると答えており、スキンケアとメイクアップに年間平均290ドルを費やしていると報告された。ただ、この世代は美容製品に求める要望が高いことも明らかにされた。より本格的で、包括的で、パーソナライズされ、目的があり、手頃な価格で、経験に富んだ美容製品を求めているという。例えば、CeraveはZ世代のお気に入りのスキンケア ブランドの1位に上がっている。

「美」を社会的受容と外的検証の手段と見なしていた前の世代とは対照的に、Z世代の消費者は「美」を自己表現とセルフケアの手段と見なしているという調査結果もでた。これは、「外から」ではなく、「内から外へ」という内面を重視する姿勢を意味する。

あらゆるデジタルに関わってきたZ世代も、実店舗での買い物を好むという調査結果がでた。 ただ、百貨店でビューティーを購入するZ世代の割合はわずか7%であり、かつて百貨店は美容製品を購入する本拠地だったが、そのフォーマットの将来について疑問を投げかけているようだ。

同リサーチ会社の創設者Hana Ben-Shabat氏は、次のように述べている。「Z世代はビューティー ゲームを変えるだけでなく、そのルールを完全に書き直しています。美容ブランドがZ世代と共鳴することは、将来の顧客を確保し、業界の未来を形作ることができることを意味します。」

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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