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CBD含有局所製剤がニキビに効果

カンナビジオール(CBD)を含む天然植物エキスが、多因子病態であるニキビ治療に効果的であるかどうかを検討した研究結果が4月17日、「Evidence-based complementary and alternative medicine : eCAM」オンラインに掲載された。

最近の研究では、CBDが尋常性ざ瘡(ニキビ)の治療に有益である可能性があることが示唆されている。今回の研究では、CBDと組み合わせることで、副作用を最小限に抑えながら、相乗的に作用してニキビを治療する天然の植物抽出物を探索こととした。

その結果、セリ科植物のcentella asiatica triterpene(CAT)エキスとキク科のsilymarin(マリアアザミの果実エキス)が、CBDと組み合わせた場合、単独で使用した場合よりも優れた抗炎症作用を示すことが分かった。また、CATエキスは、CBDによるC. acnesの増殖阻害を強化する効果があることが明らかになった。この3つの成分を局所製剤とし、ヒト培養皮膚で評価を行った結果、安全性と有効性が確認された。局所製剤は、IL-6およびIL-8の過剰分泌を減少させることができ、表皮の生存率に影響を与えなかった。最後に、この製剤のヒト試験を実施した。30人の被験者に対する予備臨床試験の結果、ニキビの症状(主に炎症性病変)およびポルフィリンレベルが有意に減少し、in vitroおよびex vivo結果との密接な相関が確認された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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