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世界のフレグランス市場の成長分析レポート2023〜2027年

グローバルリサーチ会社 Research And Marketsは、1日、世界の香水市場の分析レポートを発表した。これによると、同市場は2022年に419億ドルと評価され、2022年から2027年の間に5.1%の年平均成長率(CAGR)で成長し、2027年には539億ドルに達すると予測されている。

有料レポート「Fragrances Market Growth Analysis by Region, Country, Brands, Distribution Channel, Competitive Landscape, Packaging, Innovations and Forecast to 2027」では、成分、製品クレーム、ラベル表示、流通、パッケージングの観点から将来の見通しに関するフレグランスシナリオの概要を提供している。アジア太平洋、中東およびアフリカ、南北アメリカ、西ヨーロッパ、東ヨーロッパの 5 つの地域にわたる地域概要もカバーしており、各地域の業界規模、成長推進要因、最新の開発、将来の阻害要因に焦点を当てて解析している。

2022 年には南北アメリカが業界最大の地域となり、市場シェアは 37% を占めた。次いで西ヨーロッパが 32.2% の市場を獲得した。2022年は、女性用フレグランスが最大のカテゴリーとなり、世界全体の売上高の58%を占め、男性用フレグランスは、34.9%を占めた。

今後の展望としては、すべてのカテゴリーの中で、ユニセックスフレグランスの成長が期待されている。ユニセックスフレグランス市場は2022年〜2027年の予測期間中に最も成長(CAGR 5.2%)すると予想されている。地域別にみると、中東とアフリカの市場は、予測期間中にCAGR 9.3% で快進すると予測されている。

ベンダーをみると、上位5社の合計は、2022年の市場シェア(売上高ベース)で 33% を占めた。シェア 9.7% を保持するロレアルが主導し、コティ(7.9% )、ナチュラ & Co (5.8%)、LVMHモエヘネシー・ルイ・ヴィトン(5.1%)、シャネル(4.5%)の順で続いた。

消費者動向として、最近の消費者は健康を考慮してこの分野の製品を購入する際に非常に選択的になってきている。新製品は、天然由来、ビーガン、植物ベース、人工着色料不使用、遺伝子組み換え不使用、防腐剤不使用など、多数の主張を掲げて発売される傾向が増加している。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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