米国眼科学会が「眼球ジュエリー」の危険性を警告
2013.12.4
編集部
米国眼科学会(AAO)は22日、「眼球ジュエリー:Eyeball Jewelry」の危険性について消費者に注意するように呼びかけを行った。
「眼球ジュエリー」とはオランダで開発され、一昨年より一般向けの手術が行われているという、目のピアス。ハートなどの形をしたファッション・ジュエリーを目の結膜表面に植え込む手術を伴う。
「AAOは、この手術の安全性や治療的価値に対する十分なエビデンスを確認していない。医学的に安全性が確認されていないもの、または米国食品医薬品局(FDA)の承認がない異物を目の中に入れないように」とAAO会員の眼科医Philip R. Rizzuto氏は述べている。
手術のリスクとして挙げられているのは、出血や失明の原因ともなる感染症、結膜出血、目の穿孔、結膜炎など。AAOでは、手術の内容に疑問や不安がある場合には、学会会員の眼科医に相談することを奨めている。
米国眼科学会(AAO)は、全世界で32,000人以上の会員を持ち、サンフランシスコに本部を置く、眼科医師や外科医による世界最大の団体。