資生堂の動画コンテンツ、London International Awardsで銅賞
2013.12.5
編集部
11月に発表された、優れた広告作品を表彰する国際的な広告賞「ロンドン・インターナショナル・アワーズ (London International Awards)2013」の「モーショングラフィック・アニメーション」部門で、資生堂の動画コンテンツ「世界は数式でできている」(2013年5月14日公開)が銅賞を受賞した。同コンテンツは、同社の「肌表面の角層形成に関する数理モデル」についての研究内容を分かりやすく表現する目的で制作されたアニメーション。同社は、「デザインの美しさや高いオリジナリティを評価いただいた」とコメントしている。
資生堂が研究を続けている「角層形成に関する数理モデル」は、「肌の内部の動的な動き・生理現象を数式で表す」ことを目的とし、北海道大学の長山雅晴教授を中心とする研究チームに参画して推進している。同研究チームは文部科学省が推進している国の戦略的創造研究推進事業「CREST」に採択されている。
受賞した動画コンテンツは、同研究への取り組みを紹介する目的で制作しており、専門的な知識がなくても、研究内容や用いられている技術が高度であることが理解可能。同社の技術情報を伝えるスペシャルサイト“Pick Up Technology”(ピックアップテクノロジー)に掲載しており、同サイトでは より分かりやすい解説ページも設けて、研究によって導き出された肌の動きを表す数式はもとより、それによって制作されたCGや検証のための肌内部画像などもアニメーションで紹介している。
「ロンドン・インターナショナル・アワーズ」は1986年に設立。広告やTV、パッケージ、グラフィックデザイン、デジタルメディアなど世界中の優れた作品を、現在13部門のカテゴリーの中から表彰しており、今年は77の国と地域から15,881作品がエントリーした。授賞式は2011年度を最後に行っておらず、その運用費を世界中の若手クリエーターの育成費に充てている。
- 参考リンク
- 受賞コンテンツ「世界は数式でできている」