資生堂、海外主要市場の広告枠購入を一元委託でコスト構造改革強化
2014.02.4
編集部
資生堂はこのほど、株式会社電通傘下でロンドンに本社を置く「電通イージス・ネットワーク社」に、海外主要市場の同社グループ企業の広告枠購入を一元委託することを決定した、と発表した。期間は 2014年 7月から 2016年 12月の予定で、日本を除く海外の約 10 カ国でスタートし、条件が整い次第、対象市場を拡大する。
広告枠購買一元化の背景として、資生堂は、「コスト構造改革」を挙げている。同社は、「高収益体質の確立をめざし、聖域を設けず「コスト構造改革」や「事業構造改革」を継続的に推進している。今後はさらなる取組みとして、グローバルレベルでの媒体費の削減に着手する。化粧品販売において広告出稿は必要不可欠な投資だが、その効率運用は各国の現地法人の経営状況に直結する共通の課題。そこで、海外の主要市場における広告枠の購入を一元化することにより、スケールメリットを生かしたコスト削減に取り組むことにした」と説明している。
対象となる当社ブランドは、グローバルブランド「SHISEIDO」のほか、アジアにて展開している「Za」をはじめとするマステージブランド、在 仏子会社「ボーテ プレステージ インターナショナル社」が展開する「イッセイ ミヤケ」などのデザイナーズフレグランスブランドや、2010 年に買収した「ベアエッセンシャル社」の「ベアミネラル」などを予定している。
2013年9月にグローバルに展開する広告代理店を対象にコンペを開催し、「電通イージス・ネットワーク社」に決定した。実務については、同社の「グローバル・ネットワーク・ブランド」の一つである「ビジウム社 (Vizeum)」が担当する。
「電通イージス・ネットワーク社」は、電通が 2013 年 3 月に買収手続きを完了した欧州を代表する広告代理店「イージス・グループ」(本社・ロンドン)を母体とする。同社は「グローバル・ネットワーク・ブランド」として、今回当社の案件を担当する「ビジウム」以外にも「カラ」、「アイソバー」、「アイプロスペクト」、「ポスタースコープ」、「アズテック」などを有し、世界 110 カ国で展開している。
- 参考リンク
-
資生堂