ブラジル・サンパウロ州、ラテンアメリカで初めて動物実験禁止へ
2014.02.5
編集部
ラテンアメリカで初めてブラジル、サンパウロ州は化粧品産業での動物実験禁止の方向へ動き出した。サンパウロ州のジェラルド・アルキミン州知事は化粧品、衛生用品、フレグランス産業での動物実験を禁止する州の法案に署名したと、1月23日付けのフォーリャ、エスタード両紙で報じられた。
違反した企業には実験した動物一匹に対して罰金100万レアルが科せられるという。サンパウロで展開する700以上の化粧品開発の企業に影響を及ぼすものと考えられ、動物実験に代わる試験方法の対策が急務になってきた。
同州の保健局による動物実験禁止措置への監視は今年上旬に開始する予定になっている。今回の法案は美容製品以外の薬品などの動物実験はまだ認めており、今回の措置で恩恵を受ける動物については詳しく定められていないので、今後、さらなる法制化が必要とみられる。
欧州諸国、イスラエル、インドなどでは美容製品に関する動物実験が禁止されている。現在、動物実験について議論しているオーストラリア、ニュージーランド、韓国などの国々にさらなるプレッシャーをかけることになるかもしれない。