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早起きは減量にもお得

米国ノースウェスタン大学のサイトに4月2日、朝に浴びた日光は体重管理に有効であるというプレスリリースが掲載された。朝の日光の強さ・浴びている時間・タイミングと体重に関する研究が発表されたのはこれが初めて。

研究では、 54人の参加者( 男性26人、 女性28人、 平均年齢30歳)に、光への露出や睡眠パラメーターを測定用のアクティグラフモニター手首に着け、通常通りの生活を7日間続けてもらった。また、期間中は食べたものの記録をつけてもらい、カロリー摂取量を推計した。

その結果、運動量、カロリー摂取、睡眠時間、年齢、季節などとは無関係に、BMIが低い人は朝の光をよく浴びていた人ということが分かった。朝8時から正午までの2-30分の日光でも、BMIの値にも影響を与えるのに十分という。また、研究では、健康的なBMIを保つためには500ルクスの明るさが必要という。屋内の電灯は200-300ルクス、屋外では曇りの日でも1000ルクス以上というから、家の中やオフィスだけでは達成は難しい。

人が持つ24時間周期の体内時計は「概日リズム」と呼ばれるが、光はこのリズムに最も強い影響を与えるという。研究者らは「人は1日の適切な時間に十分な日光を浴びていない場合、代謝に変化が起こり、体重増加につながることは知られている」と言い、日光が概日リズを整えることで、体重管理ができる可能性を示唆した。日光が体脂肪にどのように影響するかの正確なメカニズム解明には、さらなる研究が必要とのことだが、光が体重管理の新たな戦略となる期待も大きいと言う。

研究の詳細は、「PLOS ONE」で4月2日にオンライン公開されている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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