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肥満の人でも運動でウエスト痩せは可能

現在の体重にかかわらず、高強度の運動は腹部肥満と低悪性炎症を減少させるという研究結果が1月17日、オンラインジャーナル「PLOS ONE」に掲載された。

肥満者の30%までが代謝的に健康であり、代謝的に健康な肥満は、腹部肥満度が低く、炎症レベルが低く、代謝性合併症を発症するリスクが低いことを特徴としている。この研究では、心肺フィットネスが代謝的に健康な肥満と関連していると仮定し、BMIと腹部肥満および低悪性炎症との関連性の検討を目的とした。

デンマークの全国健康調査(Danish National Health Examination Survey)2007-8年のから10976人のデータを対象に、それぞれのウエストサイズ、フィットネスレベル、体内の炎症反応を測定するC反応性タンパク質を調査した。その結果、男性ではBMIとは無関係に、フィットネスとウエストサイズ、および、フィットネスとC反応性タンパク質に逆相関がみられた。同様の関係は女性でも確認された。さらに男女共にBMIとは無関係に、ウエストサイズとC反応性タンパク質に有意な正の関連が認められた。このことおから、フィットネスは、BMIとは無関係に、腹部肥満および低悪性炎症の両方に逆相関することがわかった。これらのデータは、肥満体の人でも、高いフィットネスレベルの運動をすることで、腹部の脂肪量および低悪性炎症を減少させうることを示唆している。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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