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短期間の食事介入で若年成人のうつ症状が改善

食事介入で若年成人のうつ症状を緩和できたという研究報告が10月9日、「PLOS ONE」オンラインに掲載された。

不健康な食事はうつ病と関連するという強力な疫学的エビデンスが多くの研究で提示されている。今回の研究では、習慣的に不健康な食生活をしているうつ病リスクが高い若年成人100人を、3週間の食事介入(介入グループ)または食事管理グループ(対照グループ)に無作為化した。試験開始のベースライン時、および試験後に疫学研究センターうつ病スケール(CESD-R)、うつ病不安およびストレススケール–21(DASS-21-D)によるうつ病の症状、現在の気分、自己効力感および記憶力を測定した。食事のコンプライアンスは、自己報告アンケートと分光測光法によって確認した。最終的に各グループの38人ずつの完全なデータが取得できた。

その結果、介入グループは、CESD-RおよびDASS-21の結果から対照グループよりもうつ症状が有意に低いことがわかった。3か月後に実施されたフォローアップの電話質問で、DASS-21の改善が維持されていることがわかった。これらの結果は、うつ症状リスクの高い若年成人が食事介入を順守できること、およびこの介入がうつ症状を軽減できることを示す最初の報告となった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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