韓大手化粧品アモーレパシフィック、米国市場強化へ
2014.05.12
国際部
韓国の大手化粧品アモーレパシフィック社は、「Laneige(ラネージ)」の海外展開強化へ乗り出した。全米でチェーン展開している大手スーパー・ターゲットの400店舗のプレミア・コスメ・セクションで「ラネージ」の製品ラインの販売を開始した。同時にターゲットのオンラインショッピングサイトで購入が可能とした。
スキントナーは25ドル、BBクッション(コンパクト・ファンデーション)は34ドル、パーフェクト・リニュー・クリームは55ドルという価格設定で販売。スキンケアを中心に、クレンザー、ローション、美容液、アイクリーム、ナイトクリームなどを含めた20品目におよぶ製品を取り扱い、年内には取り扱い店舗数を750店舗に増やす計画を立てている。
The Korea Timesのオンライン版(5月1日付け)によれば、アモーレパシフィック社は2002年の香港進出を皮切りにアジア市場でのプレゼンスを拡張してきた。中国、シンガポール、ベトナム、台湾、タイ、マレーシアで「ラネージ」ブランドの展開を成功させている。昨年度の年間売上高は4000億ウォンで、今年は大幅な収益増が期待できるという。
アモーレパシフィック社の会長兼CEO(最高経営責任者)のSuh Kyung-bae氏は、「将来的には海外市場の売上を総売上の50%を超えるほどに成長させたい」と表明している。BBクリームやフェイスマスクなど韓国発の美容アイテムがアメリカ市場で浸透している基盤があるので、韓国メーカーのプレミア・ブランドが米大手スーパーのネットワークを介して、アメリカの消費者にどのように反響するか関心が高まる。