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一時的な減量でも心臓血管の健康には効果的

一時的な減量、つまりリバウンドしてしまったら何もならないと思いがちだが、心臓血管には効果があったということが5月21日、「The Lancet Diabetes & Endocrinology」オンライン版に掲載された。

英国ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのMarietta Charakida博士らは、60-64歳の英国人5362人を対象に、幼少時と36歳、43歳、53歳の各年齢での体重を調査。標準体重の人と比べ、肥満の人では頸動脈内膜中膜複合体肥厚度 (CIMT)と血圧が高かった。肥満の期間が長いことと、CIMTの増加、血圧の上昇、レプチンの減少、糖尿病リスクと関係していた。減量をしたことがない人に比べ、成人期に体重を落としたことがある人ではCIMが低く、レプチン濃度が高かった。

頸動脈内膜中膜複合体肥厚度 (CIMT)とは、脳に入る主要な血管である頸動脈の血管の壁が厚さで、動脈硬化の指標となるもの。頸動脈エコー検査などで測定される。
レプチンは、脂肪細胞から分泌されるホルモンで、脳の視床下に満腹感を感じさせ、食欲を抑えて体重を適正に保つ役割があると考えられている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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