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ダイエットにはやはり「運動」

肥満は運動不足が原因で、食べすぎのせいではないという米国スタンフォード大学の研究が「The American Journal of Medicine」に掲載されたことを、Elsevier Health Sciencesの7月7日のニュースリリースが伝えた。

米国民健康栄養調査(NHANES)からの20年に及ぶデータの新しい分析によると、アメリカ人が余暇に運動に使う時間は急激に減少し、平均体格指数(BMI)は上昇、摂取カロリー量には大きな変化がないという。特に若い女性の間で余暇の運動時間の低下は著しく、肥満率の上昇の原因である可能性が理論付けられるという。

成人女性で余暇に運動をしないと回答した人の割合は1994年で19.1%、これが2010年には51.7%に上昇した。成人男性では11.4%から43.5%に上昇している。

同じ期間で調査したアメリカ人の平均ウエストサイズは、男性で年間0.37%、女性で0.27%ずつ増加しており、研究者らは「集団レベルでは、カロリーの摂取量ではなく、余暇の運動時間の減少とBMIおよびウエストサイズの上昇に強い関係があることを見出した」と言う。

肥満の原因には食べ過ぎや食品の種類が大きく取り上げられることが多いが、実際には座ることの多くなったライフスタイルに原因があるようだ。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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