肉食女子の味方「難消化性でんぷん」
2014.08.8
国際部
低炭水化物、低糖質ダイエットのブームで忘れられた感がある「難消化性でんぷん」。第三の食物繊維とも言われ、その有効性や安全性は十分なデータがないものの、一時は便秘や肌荒れ、ダイエットに効果があるとして話題になっていた。
今回、難消化性でんぷんに関する研究が「Cancer Prevention Research」8月号に掲載された。この研究では、50-75歳の健康な男女ボランティア23人を対象に、赤身肉(1日300g)または赤身肉に加えて酢酸エステル化した難消化性デンプン(1日40g)を食べる2つのグループに分けた。この食事を4週間続けた後、グループを交換してさらに4週間の研究を行った。
その結果、赤身肉だけを食べた場合には、直腸組織にがん遺伝子になりうる「miR-17-92」が30%増加したが、難消化性でんぷんと同時に食べたときには「miR-17-92」の量が最初の水準に戻っていた。肉好きに気になる大腸がんの予防効果も考えられる、消化しにくいでんぷん(糖質)を見直してみては?