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肉食女子の味方「難消化性でんぷん」

低炭水化物、低糖質ダイエットのブームで忘れられた感がある「難消化性でんぷん」。第三の食物繊維とも言われ、その有効性や安全性は十分なデータがないものの、一時は便秘や肌荒れ、ダイエットに効果があるとして話題になっていた。

今回、難消化性でんぷんに関する研究が「Cancer Prevention Research」8月号に掲載された。この研究では、50-75歳の健康な男女ボランティア23人を対象に、赤身肉(1日300g)または赤身肉に加えて酢酸エステル化した難消化性デンプン(1日40g)を食べる2つのグループに分けた。この食事を4週間続けた後、グループを交換してさらに4週間の研究を行った。

その結果、赤身肉だけを食べた場合には、直腸組織にがん遺伝子になりうる「miR-17-92」が30%増加したが、難消化性でんぷんと同時に食べたときには「miR-17-92」の量が最初の水準に戻っていた。肉好きに気になる大腸がんの予防効果も考えられる、消化しにくいでんぷん(糖質)を見直してみては?

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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