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地球温暖化で花粉が200%増に

地球規模の気候変動で、100年後には空気中の花粉レベルが200%を超えるかもしれないという研究結果が11月5日、米マサチューセッツ大学アマースト校のサイトに掲載された。研究の詳細は「PLOS ONE」オンラインに発表されている。

公衆衛生学およびヘルスサイエンス学部のChristine Rogers氏らは、二酸化炭素とオゾン濃度の上昇とその影響を調査した。その結果、オゾンのレベルに関わらず、二酸化炭素レベルが上昇すると、イネ科草本類の花粉量が約50%上昇することが分かった。オゾンレベルが上昇すると花粉に含まれるアレルゲンのPhl p 5が減少したが、二酸化炭素により増えた花粉は、アレルゲンへの曝露の増加を意味しているとRogers氏らは述べている。気候変動のデータから、次の100年で最大202%の花粉の増加が予測されている。

気象庁が10月1日に発表したデータ(世界平均濃度と世界の大気中の濃度の経年変化グラフ・二酸化炭素、メタン、一酸化炭素)では、二酸化炭素量が右肩上がりに増加している様子が明確にわかる。温室効果ガス世界資料センター(WDCGG)のデータ解析では、二酸化炭素濃度は1985年の約345ppmから2010年には約400ppmとなっており、世界的にも濃度が上昇していることが分かる。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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