世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

1日1個のアボカドで、悪玉コレステロールが下がる

アメリカ心臓協会(American Heart Association:AHA)は1月7日、悪玉コレステロールを下げるアボガドの効果に関する研究を発表した。

「Journal of the American Heart Association」に掲載された研究論文によると、1日1個のアボガドを食べた人は、アボガドを食べなかった人や低脂肪ダイエットをしていた人よりも、コレステロール値が低かったという。21~70歳までの健康だがやや太り気味または肥満の45人を対象に、平均的なアメリカの食事(カロリーの34%は脂肪、51%は炭水化物、16%はタンパク質)を2週間続けた後、低脂肪食、適度な脂肪の食事、適度な脂肪の食事+1日1個のアボガドという3グループに分かれて5週間続け、コレステロール値を比較した。

その結果、アボガドプラスの食事グループでは、平均的な悪玉コレステロール(LDL)値が試験開始時より13.5mg/dL低かった。アボカドなしの適度な脂肪の食事グループでは8.3mg/dL低かった。心臓代謝のリスク要因とされる、総コレステロール、トリグリセリド、低密度LDL、非HDLコレステロール、その他の血液検査の値も、アボカドプラスの食事グループで良好だった。

研究者の一人Kris-Etherton氏は「これは概念実証研究であり、アボカドを含めた健康的な食事を摂るように心掛けなければならない」としている。

今回の研究に使用されたのは、日本でも一般的な「ハスアボカド」。ディップにして脂肪分の多いチップスと食べるよりは、魚と和えたサラダがおすすめだそう。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP