飲酒で増える肥満関連がん

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2015.01.15

国際部

健康的な生活でがんが予防できるかどうかについての研究が1月6日、「Cancer Causes & Control」オンライン版に掲載された。

米ニューヨーク大学栄養食品・公衆衛生学部の Nour Makarem氏らは、フラミンガム子孫研究に参加の2983人について1991-2008年のデータを調査サンプルとして収集。1991年に、世界がん研究基金(World Cancer Research Fund)とアメリカがん研究協会(American Institute for Cancer Research)のがん予防ガイドライン推奨事項に基づき健康的な生活についての7項目についてのアンケートを実施した。アンケートは、体脂肪、運動量、栄養素・砂糖を多く含む食物や飲料の摂取、植物栄養素の摂取、動物性栄養素の摂取、アルコールの摂取、塩蔵品や加工食品の摂取についてで、これをスコア化した。調査期間中に、乳がん、大腸がんなどの肥満関連がん480件が発症した。

スコア全体では肥満関連がんの発症と関連はなかった。ガイドラインの項目別では、アルコールと肥満関連がん発症ハザード比は0.71で、アルコール摂取量が少ないと肥満関連がんリスクが低下した。また、植物ベースの食事もがんリスク低下と関連していた。

2014年には米国がん協会は、肥満関連がんは年50万件発症していると報告しており、ここ最近では、肥満による脂肪過多ががんを誘発するという考えが定着している。同時に、肥満関連がんは予防できるという考えも広まっており、がん予防にも定期的な運動、健康的な生活習慣、適切な食事が大切としている。

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