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内分泌かく乱物質で女性の閉経が早まる

環境ホルモンとも呼ばれ、体内に入ると正常なホルモン作用に影響を与える「内分泌かく乱物質」が女性の閉経を早めているという研究結果が1月28日、「PLOS ONE」オンラインに掲載された。

米ワシントン大学医学部の研究者らは、米国国民健康栄養調査のデータから、平均年齢61歳、1442人の閉経女性から血液と尿のサンプルを取り、内分泌かく乱物質を分析した。その結果ポリ塩化ビフェニル、農薬、フタル酸エステル類などに長期間さらされた女性は、そうでない女性に比べ1.9-3.8年も閉経が早かった。内分泌かく乱物質にさらされた女性は、そうでない女性より閉経している可能性が6倍も高かった。

内分泌かく乱物質が、女性の卵巣機能に影響することは知られていたが、今回の研究ではβ – ヘキサクロロシクロヘキサン、マイレックス、heptachloro-dibenzofuranなど15種類の化学物質を同定した。

閉経が早まることで、女性の生活の質、受精率などの生殖活動、さらには地球社会全体への大きな影響があると研究者らは示唆している。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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