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ホームエステの国際市場の活性化

ウェアラブルマスクやレーザーデバイスのようなプロの技術に触発されホームエステの国際市場が活性化しているようだ。国際コンサルティング会社Kline & Companyが4月8日に発表したレポート「Beauty Devices: Global Market Analysis and Opportunities」によると、2014年ホームエステの国際市場で新製品の投入が前年に比べてほぼ14%増加した。マーケットは世界規模で躍動的に拡大しているという。同レポートのハイライトとして、昨年アメリカで立ち上げられたエステ機器について、さらにはヨーロッパ市場、アジア市場での動向などを紹介している。

Screen Shot 2015-04-13 at 0.35.31米La Lumiere社が開発したウェアラブルLEDライトマスク“illuMask”(参照写真は同社公式サイトより)が最もユニークなデバイスとして注目されている。ライトマスクはニキビ対策とアンチエイジングの2品種をラインアップ。販売価格は29.95ドルという手頃な価格帯でマスマーケットを狙ったビジネス戦略に乗り出している。

アンチエイジング部門では、 Tria Beauty社の新製品“エイジ・ディファイング・レーザー”(販売価格495ドル)やIluminage Beauty社が開発した“スキン・スムージング・レーザー”(販売価格595ドル)の売上が好調で2桁成長が期待できるという。

ヨーロッパ市場では Philips、Home Skinovation、Beurerなどの美容機器開発会社から皮膚治療を目的にした革新的にホームエステデバイスが市場投入され顧客層を増やしている。

アジア市場では地元ブランドと海外ブランドの間での競争が激化している。多国籍ブランドとして日本のMTG(愛知県名古屋市)が開発した美容ローラー「Re Fa(リファ)」やクレンジングデバイスの「クラリソニック」(ロレアル)、「クリニーク」のクレンジングブラシに関心が深まる。既に中国、韓国市場に参入しており、市場のリーダー争奪戦が積極的に展開されると予測している。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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