ラベンダーエッセンスに接触性アレルギーの危険
2015.06.4
国際部
スウェーデンのイェーテボリ大学の研究者らが、精油の成分リナリルアセテートがアレルギー性湿疹を引き起こす可能性があるという研究成果を5月27日、同大学サイトが掲載した。
ラベンダー精油の主な成分の一つリナリルアセテートは、化粧品指令のアレルゲン性化合物リストには挙げられていない。しかし今回、研究者らはこの成分が空気中の酸素と反応してアレルギーを引き起こすヒドロペルオキシドを生成することを明らかにした。被験者1717人の調査において、リナリルアセテートにアレルギー反応を持っていたのは約2%だった。これにより、リナリルアセテートが接触性のアレルギー反応の原因となる可能性が出てきた。
研究者らは、この物質はアレルゲンとして化粧品指令にないため、消費者はより長期的に曝露の状態にあると懸念を示している。