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オリーブオイルが食後血糖値の上昇を抑制

地中海式ダイエットにおける重要な食品「エキストラバージンオリーブオイル」は、心血管疾患に対する保護効果が知られている。今回の研究では、エキストラバージンオリーブオイルが食後の血糖値とコレステロール値の改善に効果があることを明らかにした。詳細は7月20日、「Nutrition & Diabetes」に掲載された。

健康な成人25人を対象に、地中海式食事にさらにエキストラバージンオリーブオイルを加えたもの(加えなかったものとの比較)、地中海式食事にエキストラバージンオリーブオイルを加えたものとコーン油を加えたものとの比較というクロスオーバーデザインの試験を実施した。

エキストラバージンオリーブオイルあり/なしの比較では、食後2時間の検査で、エキストラバージンオリーブオイルありの人で血糖値、DPP-4タンパク質とその活性、LDLコレステロール、酸化LDL値が有意に低く、インスリン、GLP-1、GIP値が高かった。コーン油と比べても、エキストラバージンオリーブオイルの方が食後の血糖値、脂質データの値が良好だった。研究者らは、食後の血糖値およびLDLコレステロールがエキストラバージンオリーブオイルによって改善することを明らかにした。また、この研究結果が、アテローム性動脈硬化を抑制する地中海式食事の効果を説明できるはじめての報告であるとしている。

栄養学の進歩により、血糖値の急激な上昇も肥満の原因になるということがわかってきた。食後血糖値の上昇を抑えるエキストラバージンオリーブオイルは、肥満対策に有望かもしれない。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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