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「酒は百薬の長」ではないらしい

適量の飲酒が健康にいいわけではないという研究が11月23日、「Journal of the American Geriatrics Society」オンライン版に掲載された。

イタリア北部の3か所の町で、地域在住の高齢者を対象に行われた調査(ピアノロ研究)によると、軽度から中程度(light to moderate)の飲酒に死亡リスクと関連する要素はなかったことが分かった。研究は、65歳以上の男女5256人について、飲酒しない人と軽度から中程度の飲酒の人とを、ライフスタイル、身体活動、健康状態などを考慮して比較した。追跡情報は6年後の2752人の生存者からと、死亡診断書による情報から入手した。

男性では、軽度から中程度の飲酒がアクティブな活動と良好な健康状態に関連していた。年齢・性別・リスク因子・心血管疾患の既往などで調整した結果、飲酒が死亡率を下げる効果は見られなかった。研究開始時の飲酒量からは追跡期間中の身体活動を予測できたが、身体活動量からは飲酒量を予測することはできなかった。研究者らは、軽度から中程度の飲酒が死亡リスク下げる直接的な要因にはならないとしている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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