ココナッツオイル再び

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2015.12.4

国際部

今年注目を浴びた「ココナッツオイル」。美容と健康によく、ダイエット効果や肌に塗布しての美容効果もあるとされていた。このココナッツオイルが、胃腸の健康にも良いらしいという研究が11月18日、「mSphere」オンライン版に掲載された。

カンジダ アルビカンス(C.albicans)は、ヒトや一部の動物の腸マイクロバイオームの一部(常在菌)。アシドフィルス菌やビィフィズス菌といったバクテリアが食物としているが、このバランスが崩れた場合または免疫力が落ちている場合には、腸をから血流に入り、侵襲性感染症を発症させることがある。全身性カンジダ・アルビカンス感染症は40%と死亡率の高い疾患である。

今回、マウスを使った研究が実施された。ココナツオイルは抗真菌活性を有することから、ココナッツオイルがC.アルビカンスの胃腸コロニー形成を減少させるという仮説が実証された。

牛脂からココナッツオイルに変更したマウスでは、コロニー形成が減少した。ココナッツオイルは牛脂を含んだ食事との併用でもコロニー形成を減少させた。食品中のココナツオイルもC.アルビカンス細胞のコロニー形成の代謝プログラムを変化させた。牛脂コを与えたマウスの、C.アルビカンスの胃腸でのコロニー形成は、コナッツオイルを与えたマウスよりも有意に低かった。

研究者らは、ココナッツオイルがC.アルビカンスの胃腸でのコロニー形成を低減させるための、最初の食事介入法となる可能性があると示唆している。

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